習得が難しいカクテルとは?

老舗バー開業コンサルタントです。いつも、ご覧頂きありがとうございます。では、早速・・・

最初に、悪戦苦闘したカクテルとは?
本日は、若かりし日の話ですが・・・
最初に、悪戦苦闘したカクテルは、「ジン・フィズ」
基礎を学ぶには、もってこいのカクテルですね。
プラス、そのバーの個性も、わかるカクテルです。
「ジン・フィズ」の作り方は・・・・
- ジン 45ml
- レモンジュース 20ml
- 砂糖 2tsp
- ソーダ 適量
ソーダ以外をシェークし、氷の入ったタンブラーに入れ、ソーダで満たして軽くステア。
こんな風に、記載してあるカクテルレシピが大半でしょう。
ですが、こんなレシピの分量で、ジンフィズを作るバーテンダーは、一人もいません。
このカクテルレシピ通りに作ると、まずいカクテルができます。
酸味と甘みの絶妙のバランスと、シェークのワザが生きるカクテルなのです。
ジンフィズの味、かろうじて合格するまで
あの頃、1000杯以上作って、やっと、先代から、かろうじて合格を頂いたのが、懐かしいですね~。
今、1000杯?
冗談だろ!話、盛りすぎ!と思った方、違いますよ。
正直、実は、1000杯より、もっと作ったような気がします。
あの頃、他にも、いろいろなカクテルを作っていましたが、とにかく、これが、基本だから!と、ジンフィズだけは、毎日、徹底的に作らされたのです。
記憶にあるのは、一日、最低50杯は作っていたこと。
そして、かろうじて合格をもらったのが、作り始めてから、約1カ月後だったこと。
だから、おそらく、1000杯以上は、作ってます。
但し、かろうじて合格しただけで、その後、さらに、練習を重ねたのは、言うまでもありませんね。
解釈の違いは、否定する事とは違う
ですから、私なりの、「ジンフィズ」に対するこだわりがあります。徹底的に、練習しましたからね。
ただ、だからといって、どこかのバーに飲みにいき、自分の解釈と違うジンフィズが出てきても、それは、それで受け入れれます。
それも、さまざまなバーに通う楽しみだと思います。
解釈の違いは、あって当然。
バーテンダーとして、きちんと、体系的に学習し、練習を積み重ねてこられた事は、見れば分かります。
ですから、解釈の違う「ジンフィズ」にも、価値があり、味わって、ありがたく頂戴します。
批判は、誰でも、カンタンにできます。
でも、自分なりの解釈をして、1杯のジンフィズを創り上げるのには、それなりの努力があるのが、わかるからです。
ただ単に、批判をする人が、私は、大嫌いです。
本当に、深い意味で、その内容を理解した上でなら、批判ではなく、違う意見として、述べるだけの事だと思うんですよね。
いつものごとく、脱線してしまいましたが、次回、バーに行かれた時には、是非、「ジン・フィズ」を、注文してみて下さい。
では、また・・・