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バー開業コンサルタントの老舗BAR講座・バーテンダーは、ウンチクを語るべきか?

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カクテルレシピ通りで美味しいカクテルは作れません。プロのバーテンダーの方法とは?自社ビルを建てた老舗バーが60年のノウハウを伝授。

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バーテンダーは、ウンチクを語るべきか?

老舗バー開業コンサルタントFIZZ

老舗バー開業コンサルタントです。いつも、ご覧頂きありがとうございます。では、早速・・・

複数のカクテルメニューを置いたカウンターの画像

ウンチク=自慢話のようなもの。

さて、誰でも、自分が少しばかりの知識や技術を身につけると、自慢したくなるもの。

ですから、シェークやステアの技術、カクテルレシピの暗記量、お酒のウンチク・・・ さまざまな知識を、人前で、披露したくなるものです。

特に、若い時には、その傾向が強い事でしょう。



私も、若かりし頃、豊富な知識・技術を自慢したかった時期もありました。

今思えば、何とも、恥ずかしい限りです。

ただ、当時、豊富な知識・技術をもっていながら、「分からない!」と答えろ!と、先代に命令されました。

カクテルを、作れるのに、作れない!と、言っていた時期があります。

当時は、憤懣やるかたない思いで、いっぱいでしたが・・・

今にして思えば、本当に、良かったと思います。

なぜなら・・・・

天狗にならず、他の能力を磨くきっかけになったからです。

お客様の自慢話は?

さて、それ以外にも、店では、お客様が、ウンチクを語られる場合もあります。

正直、プロからしてみれば、何とも、中途半端な知識が、大半です。

その場の雰囲気を考えて、どの程度まで、その披露会を黙認するか? お店側で、コントロールしなければならない場合もあります。


だからといって、間違ったウンチクを、訂正したりして、恥をかかせるような事は、決してしません。

お客様の面子を大事にするのは、当たり前のこと。

但し、さりげなく、その間違いに、本人だけには、気づいてもらえるようにする事もありますが・・・


プロとしての接客に徹するだけの事です。 いかに、皆様に、くつろいで頂くか? 楽しんで頂くか? それを基準に考えれば、対応は、自ずと決まります。


要するに、プロは、ウンチクを知っていて当たり前。

お客様の自慢話は、聞いてあげるのがマナー。

バーテンダーのプロとして、ウンチクは語るべきか?

さて、話を元に戻しますが、バーテンダー側が、ウンチクを語る場合。

特に、経験年数が10年以下の若いバーテンダーの方。

10年、この業界で働いていれば、それなりの知識・技術が身についています。 それなりのカクテルの解釈もできるようになり、ついつい、自慢したくなる事もあるでしょう。



それでも、あえて、私は、できる限り、語らない事を心がけるべきだと思っています。

もちろん、お客様に尋ねられれば、それなりに、簡単な回答をするのは、当たり前です。

ただ、お酒やカクテルの知識・技術だけで、天狗になるのだけは禁物。 たかだか、10年程度の知識・技術で語られると、見るに堪えません。



もっと、それ以外の能力も磨き、人間的魅力を磨くべきです。 数十年、この業界にいる私も、もちろん、まだまだ、修行が足りません。 日々、努力と学び、あるのみです。



ですから、例え、あふれんばかりのバーテンダーとしての知識・技術を身につけたとしても、 それは、全能力の5%にも満たないと言えるぐらいでなければならないと思っています。

そういうレベルに達して初めて、少しだけ、ウンチクを語ってもいいのでは? そんな風に、思っています。

私は、セミナー業などで、教える立場から、多少なりとも、ウンチクを語らせてもらっています。 ですが、通常、店では、ほとんど、語る事はありませんでした。プロの場合、出来る限り、ウンチクは、語らないようにしよう!

そう思って、日々のバーテンダー業務にあたっているぐらいが、ちょうど、いいのです。



この業界に限らず、さまざまな業界で、これまでお会いした魅力的な方は、 これみよがしな、ウンチクを語るような方はいらっしゃいませんでした。 だからこそ、にじみ出る魅力があるんですね~。


では、また・・・

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